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ゆるゆるOblivion

Oblivion妄想RP日記です。渋親父率高いので、加齢臭漂ってます

Modrynとおっさん

-Chorrol-

馬鹿画伯01


私達はModrynの自宅を訪れた。


馬鹿画伯02






「お早うModryn、ギルドの管理はうまくいってる?」

「お前がいない間色々あったが、まあ、なんとかやってるよ」


馬鹿画伯03

Modrynは戦士ギルドChorrol支部のサブマスターだ。
私が留守の間は彼がギルドを仕切ってくれている。
実質、彼がマスターみたいなもんだった。

馬鹿画伯04

「もうちょっと頻繁に顔出さねーと、周りの皆に示しがつかねーぞ。」
「タダでさえゴタついてて、人手不足だっていうのに・・・」

「そうだったわね。大変な時期なのにごめんなさいね」
「でも、私よりあなたの方がずっとリーダーに向いてると思うの」

彼は口は悪いが、熱血漢で人情味溢れるDunmerだ。
私が入りたての頃、おっさんと同じくらい私の面倒を見てくれた。

「よしてくれよ。俺は一度は引退しようとした身だぞ?」
「それに前ギルマスのVilenaが直々にお前を指名したんだ。俺の出る幕じゃねーだろう」

彼は苦笑していた。

「いつも通りギルドの上がりを金庫に入れておいた。後で確認してくれ」

馬鹿画伯05

「わかったわ」

彼が副官になってくれて本当に助かっている。
感謝の気持ちで一杯だ。

「じゃ、私はこれで。またね」

私は一人戦士ギルドへ向かった。


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「どうしたAzazel、浮かない顔してんじゃねーか」
「腹でも痛いのか?」

おっさんは冴えない顔つきでその場に佇んでいた。


馬鹿画伯06


「腹が痛い方がまだマシだ・・・」

彼はとても疲れていた。
この場に残ったのは、Modrynに話を聞いてもらわずにはいられなかったからだ。


馬鹿画伯07

「彼女と行動を共にする機会がやたら増えてな」



馬鹿画伯08

「正直、とてもまいってる・・・」

事ある毎に振り回され、自分のペースをぐちゃぐちゃにされっぱなしだった。


馬鹿画伯09

「なに言ってやがる。今に始まったことじゃねーだろ」

おっさんは彼女が入会したての頃、指導員としてよくペアを組まされていた。
その縁で現在に至っている。

馬鹿画伯10

「何故、彼女は私ばかりを頼ってくるんだろう?お前の方が親身になってくれるのに」

「だから俺がマスターの仕事を代わりに引き受けてるんじゃねーか」
「俺は内、お前は外を任されてると思え」

おっさんはため息をついた。

「・・・お前はどうしてそんなに彼女の肩を持つんだ?」

「俺達のマスターだぞ?守ってやるのが当然だ」
「お前、グチを言いに来たのか?そんなもん、そのへんのクソ溜めに吐いちまいな」

Modrynはクルッときびすを返すと、部屋の奥へと歩いて行ってしまった。

馬鹿画伯11

「あいつも色々苦労してるんだ」
「過去の記憶がないなんていうのが、いい例じゃねーか」

「記憶がないだと?」

おっさんの声に驚きが混じった。

馬鹿画伯13

「なんだ、知らなかったのか。お前を頼ってる割には踏み込んだ話はしないんだな」
「奴の記憶は帝都の牢獄から始まってるんだそうな。ほんの3~4年前の話だ」

Modrynはピタっと口を閉じた。

「おっと、口が過ぎたな。今のはナシにしてくれ」

そう言うと絵筆を取り、おもむろにキャンバスに向かった。

馬鹿画伯14

「・・・・・・」

おっさんは黙って後姿を見つめていた。






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