ゆるゆるOblivion
Oblivion妄想RP日記です。渋親父率高いので、加齢臭漂ってます
英雄の条件~第6話
○英雄(ヒーロー)の条件○
第6話
-Arcane University-

ClaudiaはMiaと別れたその足でArcane UniversityのロビーにいるRaminusの元を訪れていた。

彼女はぴりぴりとした空気をまといながら彼に詰め寄っていった。
「どうして教えて下さらなかったのですか。Arch-Mageの座から退くと、一体いつお知りになられたのです?」
「あなたが彼女の家に押しかけた翌日だよ。朗報だろ?」

飄々とした様子で軽く彼女をあしらっている。
”朗報”という言葉にカチンときたのか、Claudiaは声を荒げた。
「なら、もっと早く言って下されば良かったのに!」
「あなたはいつもそうです。彼女の家を訪問する時も、詳しいことは一切教えてくれませんでした。
世に名を知らしめる英雄が、まさか居候してるなんて夢にも思わない話です。
おかげでそこの御主人をMiaさんだと勘違いして恥ずかしい思いをしてしまったではありませんか!」
「ははは、いやー、私だってまさか居候してるとは思わなかったよ」
「全く、あなたはいつも言葉足らずで困りますわ・・・」
「まあ、押しかける方もどうかと思うけどね」
「・・・・・」
Claudiaの雰囲気が一変した。
落ち込んだように俯きながら恐る恐る彼に問いかける。

「・・・私のせいなのでしょうか・・・?」
「いや、そうじゃないよ。前々からずっと言われ続けていたことだからね。まあ、キッカケは君にあるのかもしれないけど」
彼女は自己嫌悪に陥ってしまったのか、はあ・・・と深くため息をついた。
予想外の反応を見せる彼女を見てRaminusは訝しげに言葉を続けた。
「落ち込む必要がどこにあるのかな?願いが叶ったと、むしろ喜ぶ所だろ?」
「それとも、気でも変わったのかな?」
「・・・いけませんか?」
「いや、いいと思うよ。あなたのそういう所を普段から出せれば誤解されることも少なくなると思うんだけどなぁ」
「余計なことを言わないで下さい。・・・父上にも余計な事は言ってないでしょうね?」
心配そうな顔つきでRaminusを伺う。

彼女の中は常に溢れんばかりの不安と心配で埋め尽くされていた。
そのせいか、情緒不安定で友達と呼べる者もおらず、独りでいることが多い。
唯一の話し相手がこのRaminusで、彼とだけは割りと普通に言葉を交わすことができた。
彼のほうも彼女の事情を知っているので、公明正大に付き合っているようだ。
「もちろんですよ。」
「あなたがちゃんと昇進できたことだけは告げておきましたけどね」
「そうですか、なら結構です。どうもありがとう」
彼女が昇進に拘った理由は自分の父親のせいだ。
詳しい事はわからないが、彼女はArcane Universityに席を置くことで父親から逃げているも同然の立場に身を置いていた。
Claudiaは父親のことを脳内から追い払うと、Raminusにお土産を連れて来たと告げ、外に待たせていた中年Deadraを呼び寄せた。

「これはまた、変わったDeadraだね」
面白そうにジロジロと嘗め回すように観察している。

「あなたの使役にでも使って下さいな」
「うん、そうだね。変り種で面白いかもしれないね」
「え?ってことは、私が面倒を見るということかい?」
「もちろんです」
彼はうまくハメられたと思いながらも、満更でもなさそうに笑っていた。

-つづく-
第6話
-Arcane University-

ClaudiaはMiaと別れたその足でArcane UniversityのロビーにいるRaminusの元を訪れていた。

彼女はぴりぴりとした空気をまといながら彼に詰め寄っていった。
「どうして教えて下さらなかったのですか。Arch-Mageの座から退くと、一体いつお知りになられたのです?」
「あなたが彼女の家に押しかけた翌日だよ。朗報だろ?」

飄々とした様子で軽く彼女をあしらっている。
”朗報”という言葉にカチンときたのか、Claudiaは声を荒げた。
「なら、もっと早く言って下されば良かったのに!」
「あなたはいつもそうです。彼女の家を訪問する時も、詳しいことは一切教えてくれませんでした。
世に名を知らしめる英雄が、まさか居候してるなんて夢にも思わない話です。
おかげでそこの御主人をMiaさんだと勘違いして恥ずかしい思いをしてしまったではありませんか!」
「ははは、いやー、私だってまさか居候してるとは思わなかったよ」
「全く、あなたはいつも言葉足らずで困りますわ・・・」
「まあ、押しかける方もどうかと思うけどね」
「・・・・・」
Claudiaの雰囲気が一変した。
落ち込んだように俯きながら恐る恐る彼に問いかける。

「・・・私のせいなのでしょうか・・・?」
「いや、そうじゃないよ。前々からずっと言われ続けていたことだからね。まあ、キッカケは君にあるのかもしれないけど」
彼女は自己嫌悪に陥ってしまったのか、はあ・・・と深くため息をついた。
予想外の反応を見せる彼女を見てRaminusは訝しげに言葉を続けた。
「落ち込む必要がどこにあるのかな?願いが叶ったと、むしろ喜ぶ所だろ?」
「それとも、気でも変わったのかな?」
「・・・いけませんか?」
「いや、いいと思うよ。あなたのそういう所を普段から出せれば誤解されることも少なくなると思うんだけどなぁ」
「余計なことを言わないで下さい。・・・父上にも余計な事は言ってないでしょうね?」
心配そうな顔つきでRaminusを伺う。

彼女の中は常に溢れんばかりの不安と心配で埋め尽くされていた。
そのせいか、情緒不安定で友達と呼べる者もおらず、独りでいることが多い。
唯一の話し相手がこのRaminusで、彼とだけは割りと普通に言葉を交わすことができた。
彼のほうも彼女の事情を知っているので、公明正大に付き合っているようだ。
「もちろんですよ。」
「あなたがちゃんと昇進できたことだけは告げておきましたけどね」
「そうですか、なら結構です。どうもありがとう」
彼女が昇進に拘った理由は自分の父親のせいだ。
詳しい事はわからないが、彼女はArcane Universityに席を置くことで父親から逃げているも同然の立場に身を置いていた。
Claudiaは父親のことを脳内から追い払うと、Raminusにお土産を連れて来たと告げ、外に待たせていた中年Deadraを呼び寄せた。

「これはまた、変わったDeadraだね」
面白そうにジロジロと嘗め回すように観察している。

「あなたの使役にでも使って下さいな」
「うん、そうだね。変り種で面白いかもしれないね」
「え?ってことは、私が面倒を見るということかい?」
「もちろんです」
彼はうまくハメられたと思いながらも、満更でもなさそうに笑っていた。

-つづく-