-Skingradの戦士ギルド-


今日も真面目にギルドの仕事を黙々とこなすおっさん。

Miaが姿を現さなくなってから数週間が経過する。
家にも戻ってこないので、おっさんは少し寂しく思いながらも、久し振りに平穏な日々を満喫していた。
彼女がいないだけで、こんなにも静かだなんて。

掻き乱されるのも嫌だが、張り合いがないのもつまらない。
彼女の存在感をひしひしと感じ始めていた。

「一服でもするか」

仕事を終え、一段落していたおっさんの元へ、見た事も無い鎧を着込んだ人間が現れた。

「おっさん、ただいま」

くぐもった女の声が兜の奥から聞こえてきた。
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