ゆるゆるOblivion

Oblivion妄想RP日記です。渋親父率高いので、加齢臭漂ってます

薔薇色の人生 第1話

クリスマス特別企画
『薔薇色の人生 ~La Vie en Rose~』



○第1話○


「Eyja、あの娘が貰って嬉しい物とは何だろうか?」

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クリスマスも近付いてきたとある寒い日の午後。
小腹の空いたおっさんの元へ軽食と紅茶を運んできてくれたEyjaにさり気なく訪ねてみた。

「それは旦那様、女の子ですから、女の子の喜びそうな物ですよ」

「それがわからんから聞いてるんだ」

「またぁ、ご冗談を・・・」

Eyjaはクスクスと肩を小刻みに揺らして笑っている。
そんな彼女の態度を受け、おっさんは少しバツが悪そうにしながら片眉を上げると、ソファの背にもたれた。

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「・・・普通の女性が相手なら大体の察しはつくのだが、Miaは少し違うような気がするのだ。
ワンピースや装飾品ではなく、剣や鎧に金を使う子だぞ?
そのくせ、自分は女性らしい服を持っていないと嘆くのだ。
全く、わけがわからん。」


Miaがこの家に居候し始めてから初めて迎えるクリスマス。
おそらく記憶の無い彼女はクリスマスの存在すら知らないだろう。
だからこそ、そんな彼女のためにおっさんは何かプレゼントをあげたいと考えていたのだ。

「あら、もう、おわかりになられてるのでしょ?私にはわかりましたよ」

「うん??なんだ?」

「Miaさんは普通の女の子に憧れてらっしゃるのでしょ?
なら、旦那様が考えてるもので宜しいのでは?」

おっさんの気持ちの上ではほぼプレゼントの内容は決まっていたのだが、いまいち踏ん切りがつかない。
今のEyjaからの助言を聞き、やはり自分が最初から決めていたものにしようという思いが強くなってきた。
彼は背中を押してくれた彼女に対して礼を述べた。

「・・・そうだな。君の言うことはもっともだ。やはり、女性へのプレゼントは同性に聞くのが一番だな。
助かったよEyja、ありがとう」

「いえいえ、お役に立てて私も嬉しいですわ」
「素敵なクリスマスにいたしましょうね」

「そうだな」

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二人は同時に穏やかな笑みを浮かべた。


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吐く息が白く見えるのが当たり前の日々にやっと体が慣れ始めた頃、Miaは耳慣れない単語を巷で耳にすることが多くなった。

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「クリスマス・・・?」


マリア・エレーナの店で食事をしながら女主人の発する言葉に首を傾げていた。

「あら、知らなかったの?あさってがクリスマス・イブで、次の日がクリスマスよ」

そう言ってもMiaはピンときてないようだった。
マリア・エレーナはイマイチ理解できてない彼女のために簡単に説明してあげた。

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「元々はどこかの神様の誕生日らしいけど、今は家族や仲間同士でパーティやプレゼント交換をして楽しむ日になってるのよ」

だから最近色んな所でこの単語を口にしている人が多かったのだ。
Miaはやっと理由がわかったようで、すっきりした表情で話を聞いていた。


「あとね、サンタクロースがやってくるの」

「サンタクロース?」

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また知らない単語が出てきた。
不思議そうな顔つきでマリア・エレーナの説明を待ち構えているMiaがおかしくて、彼女はちょっぴり誇張気味に説明したくなってしまった。

「真っ赤な服を着て、真っ白いお髭を生やした太ったおじいさんなんだけど、
空飛ぶトナカイのソリに乗って世界中の子供達にプレゼントを配ってるのよ」
「凄いでしょ?」

「えー、凄いー!そんなおじいさんがいるんだー!」

まるで子供のように素直に驚いている。
マリア・エレーナは益々面白くなったのか、さらに話を続けた。

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「プレゼントが欲しかったら枕元に靴下を下げておくの。
そこに自分の欲しい物を書いた紙をいれておくと、寝ている間にサンタさんが来てちゃんと入れてくれるんですって」

「じゃあ、大きい靴下を用意しておかないといけないわね」

「ええ、そうね」

マリア・エレーナは楽しげに笑っていた。


「Miaは何か欲しい物はあるの?」

「う~ん・・・・・」

首を傾げつつ暫く考える。

「う~ん・・・、服・・・かな?」

欲しいのに自分ではなかなか買えずにいるものがいいなぁと思ったのだ。


「どんな服?」

「私が持ってなさそうな服。普通の女の子が着るような可愛いやつ・・・」
「ああ、でも、子供にしかくれないんでしょ?」

「あなたはきっと貰えるわ。だって、子供みたいに無邪気だから」

「そんな理由で貰えるの??」

「そうよ」
「あなたの身近にいるサンタさんは、ちゃーんと用意してくれてる筈よ」

彼女は意味ありげに目元を細めながら微笑んでいる。

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「えっと、あさってだっけ?それまでに靴下を用意しておけばいいのかしら?」

「イブはあさってだから、その日の夜に靴下を準備しておくといいわ。寝て起きたら入っているはずよ」

「わー、なんだか楽しみだわー」

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にこにこしながらMiaは期待に胸を膨らませていた。
こんな素敵なイベントがあるなんて、今まで知らなかった自分がとてももったいないような気がした。


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「そういうことだから、Azazel宜しくね」

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ファイターズギルドに珍しくマリア・エレーナが現れたと思ったら突拍子も無い願い事を引っ提げて来た。
おっさんは困った顔をしながら恨むような目つきで彼女を睨んでいる。

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「・・・・なんでそんな吹聴を・・・・。そこまで言うなら、誰か人を雇えばいいだろ?」

「だからあなたに頼んでるんじゃない」
「それとも、深夜あなたの家に忍び込む人間を私が勝手に送り込んでもいいのかしら?」

おっさんは押し黙ってしまった。

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「初めてじゃないでしょ?娘さんが小さい頃に経験してるでしょ?」

「まあ、そうだが・・・・」
「子供が相手ならいいが、大人が相手じゃなぁ・・・。バレた時、どう誤魔化せばいいんだ?」

「”ホー、ホー、ホー”と笑ってみるとか」

「適当なことを・・・」

おっさんはあきれたようにため息をついている。

「とにかく、これは一大イベントなのよ。あの子の未来があなたの肩にかかってるの。責任重大よ。」

「大袈裟だな」

「サンタクロースの夢を壊された子供達のことを考えたことがある?なるべくこの夢は壊さずに大切にしておくべきものなのよ、わかる?」


あまり感情的にならないマリア・エレーナが珍しく力説している。
彼女にとっても特別な思い入れがあるのかもしれない。
そして、サンタへの夢をおそらく見事に壊されたこともあるのだろう。
おっさんもそれにうすうす感づいたのか、彼女の妙案に乗らざるを得なくなってしまった。

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「・・・わかった。やるよ。」

彼女の表情がパァーっと明るいものに変わった。
余程嬉しいのだろう。
いつもは妖艶に微笑むことの多い彼女が、純粋な生娘のように笑っている。
そういう表情をしている時の彼女にはとても好感がもてるのに・・・と、もったいなさそうにおっさんは見つめていた。

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「お願いね、Azazel。衣装とプレゼントはこちらで用意するから」

そう言うと嬉々としながら去っていった。
おっさんは深くため息をつきながら、近くの椅子に腰を降ろした。
なんだか酷く腰が痛くなってきたような気がする。


-つづく-


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クリスマス用に適当に思いつきのみで最近書いたお話です。
いつもイベントに乗り遅れてるので、今回は少し早めに手をつけてみました。
なんとかクリスマス当日までに最終話をあげたいのですが・・・間に合うかな?^^;

今回はちょっぴりくだらなくて多少エロい(?)お話になる予定でございます。
エロというよりは、イチャラブですかね?
なんにしても、普段よりも自分の世界に入り込んだ内容となっておりますので、苦手な方は御注意下さいませ。



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