ゆるゆるOblivion
Oblivion妄想RP日記です。渋親父率高いので、加齢臭漂ってます
薔薇色の人生 第3話
クリスマス特別企画
『薔薇色の人生 ~La Vie en Rose~』
○第3話○
数十分たってもMiaがなかなか部屋から出てこない。
心配になり少しだけ部屋を遮っているカーテンの傍へと寄ってみると、中からは
”どうやって着るのかな・・・”
”うん?これはどこ?”
などと、悩みながら四苦八苦している様子が伺えた。
ようやく彼女が現れその姿を眼前にした瞬間、おっさんはギョっと釘付けになったまま固まってしまった。


「・・・・うう・・・・」
Miaが珍しく顔を真っ赤にしている。

彼女はパンツが見えそうなくらい短いスカートのメイド服を着ていた。
袖口にはフリフリの可愛らしいレースがついており、頭にちょこんとこれまたレースのヘアバンドが乗っていた。
「・・・なんでマリア・エレーナはこんなものをくれたのかしら・・・」
さすがのMiaも気恥ずかしいのか視線をあげることができず、せわしなく左右に泳がせていた。

「こ、これを着て、Eyjaさんの手伝いをしてあげなさいってことかな?
それとも、店の手伝いをしろとか・・・?」
「さあ・・・、私に聞かれてもな・・・」
Miaがエプロンのポケットに何気なく手を差し入れると、一枚のメモが入っていた。
読んでみるとそこには、
「・・・”彼に奉仕する時に着用して御覧なさい。悦びを二人で分かち合えることが一番の幸せ”・・・・」
と、書かれてあった。
おっさんはその言葉を聞いた途端、目元を押さえ込むと、頭を抱えた。

(・・・・あの女・・・・)
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・
なんて余計なことをする女だ。
変な計略を張り巡らせるのは彼女の悪い癖だ。
おっさんはMiaに余計な知識を与えようとする彼女がとても憎らしく思え、ギリ・・・と歯軋りをたててしまった。
今、この場に彼女がいたら掴みかかっていたかもしれない。
「Azazel・・・・」
様子のおかしい彼に気付き、どうしたのかと近付くため慣れないヒールの靴で歩み出た。
ガコっと右足を挫くと、前のめりに倒れそうになる。
「きゃっ!」
寸でのところでおっさんが転ぶのを抱きかかえて助けてくれた。
「あ、ありがとう・・・・」
ヨタヨタと体勢を立て直す。
「無理をするな。」
「ごめんなさい。」
「・・・マリア・エレーナはあなたに仕えろって言ってるのかしら?Eyjaさんと同じように」
何も言えずにいるおっさんが困ったように表情を歪めた。
それでやっと気付いたのか、Miaは再び頬を赤く染めながら、
「あっ、あっ、・・・そ、そういうこと?・・・あぁっ・・・そっか・・・・」
かなり挙動不審になりながら俯いてしまった。
その後、何か意を決したのか覚悟を決めるとスっと顔を上げ彼を真っ直ぐに見つめた。
「あ・・・あの・・・どうしたらいい?」
「なんでもするわ・・・・」
彼女はすべてを彼の身に委ねるようなねっとりとした目付きをしていた。
「は?!」
おっさんが目をかっ広げ、素っ頓狂な声を出した。
「え?!そ、そ、そういうことでしょ?」
「あっ、やだ、なんだろう、なんか私おかしいよね?あっ、いや、嫌ならいいんだけど、えっと、・・・」
勇気を出して言ってみたのに、彼には全く通じてないようだ。
自分の色気の無さが仇になったと思い込み、Miaは針の筵に座るような居心地の悪さを感じ、
その場から逃げ出したくなってしまった。
「ぷっ・・・」
ははははは・・・・
突然おっさんが噴出し、笑い出した。
「な!なによ!」
「クッ・・・フフっ・・・いや、すまん。君でも恥ずかしがることがあるんだな。」
「そ、そりゃ、こんな慣れない格好・・・、なんか足もスースーするし、フリフリとか初めてだし・・・」
「なんか、凄く恥ずかしい・・・・」
耳まで真っ赤になっている。
こんな格好をするのは生まれて初めてだ。
可愛らしい格好をしていると不思議と気持ちも変わってくるようで、無性に恥ずかしくてたまらない。
普段表に出てこない隠された自分の中の女性らしさが変に醸しだされているような気がして、どう対処したらいいのかさえもわからずにいた。
とにかく一刻も早く彼の前から姿を隠したかった。
そんな彼女の態度が面白くてたまらないのか、おっさんはずっとニヤニヤと口元を歪めている。
「こんなにしおらしい君を見れるとは・・・奇跡だな。」
「全裸を見られてもなんとも思わない人間が、まさかメイド服ごときで恥じらうとは・・・」

Miaは他の誰でもない彼に見られてると思うだけで、なおさら恥ずかしさが募ってきてしまった。
「・・・な、なんでかしらね・・・?私にもよくわからないわ・・・」
「まあ、でも言っておくが、私の趣味ではないぞ。強いて言えば、シスターの方が・・・・」
「え?なに?」
「あぁ・・・ゴホンっ!いやっ、なんでもない。そんな格好じゃ寒いだろ、もう着替えなさい」
おっさんは咳払いすると誤魔化すようにそっぽを向いてしまった。
「・・・・この服、凄く可愛いけど、一体いつ着たらいいのかしら・・・」
せっかくマリア・エレーナがくれたのだ。
なんとか活用したかった。
「彼氏ができたら着てあげるといい」
「やだ、そんなのいつの話よ。」
「あ、そうだ、部屋着にしようっと」
「だったら自分の部屋から外へ出るなよ。そんな格好でうろつかれたら目のやり場に困るだろうが。」
「ドキドキしちゃう?」
つい先程までテンパっていたのが嘘のように”えっへっへー”とニヤけると、
勝ち誇ったように彼を見あげた。
おっさんは動じることも無く冷静に彼女の様子を伺っている。
そして、無表情のまま、
「君をもっと辱めることもできるのだぞ?」
と口にすると、じーーーーっ・・・・とすべてを見透かすような視線を彼女に差し向けた。
眼力に気圧されると途端に恥ずかしくなったのか、Miaはカッと体温が上がるのを感じ、
両手で顔を覆い隠してしまった。
「ううう、わかったわ、部屋から出ません><」
「いい子だ。」
「うう・・・、なんか変よね・・・。なんでこの服を着てるだけでこんなに恥ずかしいのかしら・・・・」
しかも、彼の言葉にことごとく逆らえず、為すがままになってしまうのだ。
彼女は小首を傾げながら自分の部屋へと戻って行った。


おっさんは全くメイド服には興味なかったが、
彼女の面白い意外な一面が見れてなんだかとても満足気だった。
-つづく-
『薔薇色の人生 ~La Vie en Rose~』
○第3話○
数十分たってもMiaがなかなか部屋から出てこない。
心配になり少しだけ部屋を遮っているカーテンの傍へと寄ってみると、中からは
”どうやって着るのかな・・・”
”うん?これはどこ?”
などと、悩みながら四苦八苦している様子が伺えた。
ようやく彼女が現れその姿を眼前にした瞬間、おっさんはギョっと釘付けになったまま固まってしまった。


「・・・・うう・・・・」
Miaが珍しく顔を真っ赤にしている。

彼女はパンツが見えそうなくらい短いスカートのメイド服を着ていた。
袖口にはフリフリの可愛らしいレースがついており、頭にちょこんとこれまたレースのヘアバンドが乗っていた。
「・・・なんでマリア・エレーナはこんなものをくれたのかしら・・・」
さすがのMiaも気恥ずかしいのか視線をあげることができず、せわしなく左右に泳がせていた。

「こ、これを着て、Eyjaさんの手伝いをしてあげなさいってことかな?
それとも、店の手伝いをしろとか・・・?」
「さあ・・・、私に聞かれてもな・・・」
Miaがエプロンのポケットに何気なく手を差し入れると、一枚のメモが入っていた。
読んでみるとそこには、
「・・・”彼に奉仕する時に着用して御覧なさい。悦びを二人で分かち合えることが一番の幸せ”・・・・」
と、書かれてあった。
おっさんはその言葉を聞いた途端、目元を押さえ込むと、頭を抱えた。

(・・・・あの女・・・・)
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・
なんて余計なことをする女だ。
変な計略を張り巡らせるのは彼女の悪い癖だ。
おっさんはMiaに余計な知識を与えようとする彼女がとても憎らしく思え、ギリ・・・と歯軋りをたててしまった。
今、この場に彼女がいたら掴みかかっていたかもしれない。
「Azazel・・・・」
様子のおかしい彼に気付き、どうしたのかと近付くため慣れないヒールの靴で歩み出た。
ガコっと右足を挫くと、前のめりに倒れそうになる。
「きゃっ!」
寸でのところでおっさんが転ぶのを抱きかかえて助けてくれた。
「あ、ありがとう・・・・」
ヨタヨタと体勢を立て直す。
「無理をするな。」
「ごめんなさい。」
「・・・マリア・エレーナはあなたに仕えろって言ってるのかしら?Eyjaさんと同じように」
何も言えずにいるおっさんが困ったように表情を歪めた。
それでやっと気付いたのか、Miaは再び頬を赤く染めながら、
「あっ、あっ、・・・そ、そういうこと?・・・あぁっ・・・そっか・・・・」
かなり挙動不審になりながら俯いてしまった。
その後、何か意を決したのか覚悟を決めるとスっと顔を上げ彼を真っ直ぐに見つめた。
「あ・・・あの・・・どうしたらいい?」
「なんでもするわ・・・・」
彼女はすべてを彼の身に委ねるようなねっとりとした目付きをしていた。
「は?!」
おっさんが目をかっ広げ、素っ頓狂な声を出した。
「え?!そ、そ、そういうことでしょ?」
「あっ、やだ、なんだろう、なんか私おかしいよね?あっ、いや、嫌ならいいんだけど、えっと、・・・」
勇気を出して言ってみたのに、彼には全く通じてないようだ。
自分の色気の無さが仇になったと思い込み、Miaは針の筵に座るような居心地の悪さを感じ、
その場から逃げ出したくなってしまった。
「ぷっ・・・」
ははははは・・・・
突然おっさんが噴出し、笑い出した。
「な!なによ!」
「クッ・・・フフっ・・・いや、すまん。君でも恥ずかしがることがあるんだな。」
「そ、そりゃ、こんな慣れない格好・・・、なんか足もスースーするし、フリフリとか初めてだし・・・」
「なんか、凄く恥ずかしい・・・・」
耳まで真っ赤になっている。
こんな格好をするのは生まれて初めてだ。
可愛らしい格好をしていると不思議と気持ちも変わってくるようで、無性に恥ずかしくてたまらない。
普段表に出てこない隠された自分の中の女性らしさが変に醸しだされているような気がして、どう対処したらいいのかさえもわからずにいた。
とにかく一刻も早く彼の前から姿を隠したかった。
そんな彼女の態度が面白くてたまらないのか、おっさんはずっとニヤニヤと口元を歪めている。
「こんなにしおらしい君を見れるとは・・・奇跡だな。」
「全裸を見られてもなんとも思わない人間が、まさかメイド服ごときで恥じらうとは・・・」

Miaは他の誰でもない彼に見られてると思うだけで、なおさら恥ずかしさが募ってきてしまった。
「・・・な、なんでかしらね・・・?私にもよくわからないわ・・・」
「まあ、でも言っておくが、私の趣味ではないぞ。強いて言えば、シスターの方が・・・・」
「え?なに?」
「あぁ・・・ゴホンっ!いやっ、なんでもない。そんな格好じゃ寒いだろ、もう着替えなさい」
おっさんは咳払いすると誤魔化すようにそっぽを向いてしまった。
「・・・・この服、凄く可愛いけど、一体いつ着たらいいのかしら・・・」
せっかくマリア・エレーナがくれたのだ。
なんとか活用したかった。
「彼氏ができたら着てあげるといい」
「やだ、そんなのいつの話よ。」
「あ、そうだ、部屋着にしようっと」
「だったら自分の部屋から外へ出るなよ。そんな格好でうろつかれたら目のやり場に困るだろうが。」
「ドキドキしちゃう?」
つい先程までテンパっていたのが嘘のように”えっへっへー”とニヤけると、
勝ち誇ったように彼を見あげた。
おっさんは動じることも無く冷静に彼女の様子を伺っている。
そして、無表情のまま、
「君をもっと辱めることもできるのだぞ?」
と口にすると、じーーーーっ・・・・とすべてを見透かすような視線を彼女に差し向けた。
眼力に気圧されると途端に恥ずかしくなったのか、Miaはカッと体温が上がるのを感じ、
両手で顔を覆い隠してしまった。
「ううう、わかったわ、部屋から出ません><」
「いい子だ。」
「うう・・・、なんか変よね・・・。なんでこの服を着てるだけでこんなに恥ずかしいのかしら・・・・」
しかも、彼の言葉にことごとく逆らえず、為すがままになってしまうのだ。
彼女は小首を傾げながら自分の部屋へと戻って行った。


おっさんは全くメイド服には興味なかったが、
彼女の面白い意外な一面が見れてなんだかとても満足気だった。
-つづく-
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えっと、Miaに普段着させない可愛らしい服を着せてみたくて、こんな話になりました(汗)
ちなみにこのメイド服(「Apachii Goddess Store」の物です)はパンツがついてないのでノーパンのまま撮影しております。
おお、羞恥プレイ!
っていうか、知り合いにこんな物貰ったらどう対処していいのか正直わかりませんよね・・・。
素直に喜べないというか、ありがた迷惑というか^^;
でも、彼氏からなら嬉しいのかな?
えっと、Miaに普段着させない可愛らしい服を着せてみたくて、こんな話になりました(汗)
ちなみにこのメイド服(「Apachii Goddess Store」の物です)はパンツがついてないのでノーパンのまま撮影しております。
おお、羞恥プレイ!
っていうか、知り合いにこんな物貰ったらどう対処していいのか正直わかりませんよね・・・。
素直に喜べないというか、ありがた迷惑というか^^;
でも、彼氏からなら嬉しいのかな?
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