ゆるゆるOblivion
Oblivion妄想RP日記です。渋親父率高いので、加齢臭漂ってます
聖騎士
兜の奥から聞こえる女性の声。
聞き覚えがあるのだが、確信が持てずにいた。
「おかえり・・・って、君は誰だ?」
「え?わからないの?私だよ、私」

「そんな鎧尽くめの人間と知り合った記憶はないのだが・・・」
「あ、そっか。兜被ってるからわからないのね」
そう言うと、鎧人間は兜の上から帽子を被った。

馴染みのあるハンター帽。
「なんだギルマスか。」
鎧人間はうんうんと頷いている。
「どうしたんだ、その格好は」
暫く見ないと思っていたら、いきなり大層な全身鎧を着込んで姿を現す。
内心、ネタに困らない奴だなと呆れながらも、ちょっぴり楽しんでいる自分がいた。
「格好良いでしょ。巷で噂になってない?Sir.Knightが現れたってさ」
彼女の声は非常に嬉しそうだった。
顔は見えないが、満面の笑みを浮かべているに違いない。

「まさか、君がそうなのか?」
「そのまさかよ」
おっさんは素直に驚いている。
「だからそんな格好をしてるのか」
「聖騎士の鎧セットよ。性能はもちろんだけど、見た目がなんといっても可愛いわよね!」

「ほらほら、どう?プリチーでしょ?」

ゴツイ鎧姿のまま、可愛らしいポーズをとっては一人でハシャイでいる。

その姿は傍から見たらとても滑稽に思えた。
おっさんは堪え切れず、笑ってしまった。

「ははは、可愛いというか、着ぐるみみたいだな」
「あはは、そうよねー!思わず抱きつきたくなっちゃうよね!」
彼女は相当この鎧を気に入ってるようだ。
おっさんは鎧をしみじみと眺めながら感嘆の息を漏らした。
「・・・しかし、凄いな。Knights of the Nineが復活し、しかも君がそれを成し遂げるとは」

「君は気づかぬ内に、人々に勇気と希望を与える存在になっているんだな」
「そんな大層なもんじゃないわよ。」
「ひー、暑いー」
彼女は暑くなってきたのか、兜を脱ぎ、椅子の上に置いた。
汗ばんだ額に前髪がからみついている。

「まあ、有名になるのは悪くないわ。自分の夢に着実に近づいてる証拠だからね」
「君の夢は確か、正義のスーパーヒーローになるとかなんとか」
「それは表向きの話よ」
彼女はずいっとおっさんに近づいた。
そして、耳元でそっと囁く。

「本当は、一国一城の主になりたいの」
彼女はえへへ、とはにかんだ。
「地位と名誉が欲しいということか?」
彼女は頷いた。
おっさんはちょっと意外に思ったが、誰でも一度は憧れる夢の一つだ。
それを彼女が望むことは別段不思議なことじゃなかった。

「手っ取り早く手にいれる方法があるぞ」
彼女はその言葉に食いついた。
身を乗り出しせまってくる。
「え!ど、どんな方法!?」

「玉の輿に乗るんだ」
「・・・・」

彼女はムッとした顔をし、プイッとそっぽを向いてしまった。
「なんだ、不満か?」
「当たり前じゃない。」
声のトーンがさっきより低くなり、少し怒りが混じっているように聞こえた。
気に障ったらしい。

「玉の輿は、そりゃ、偉い人のお嫁さんになるんだから地位は高くなるけど、ただのお飾りじゃない」
「そうでもないぞ。奥方が実権を握ってる場合もある。良い噂は聞かないが・・・」
「そういうのは嫌なの。私自身が絶対権力者じゃないと気が済まない」
「自分自身で手に入れたいのよ」
といいつつも、ちょっと引っかかるらしい。
ある人物のことが脳裏を横切り、途端に思案顔になった。
「でも、Hassildor伯爵となら玉の輿もいいかな・・・なんて」
えへへと、照れた笑いを浮かべた。

「伯爵と玉の輿かぁ・・・。ああ、いいな~、それもいいな~・・・」
デレデレと妄想に浸り始めてしまった。
「・・・・君の趣味はわからん・・・」
おっさんはやれやれといった調子で、ため息をついた。

ワーワー
外から怒声が聞こえてきた。
なにやら騒ぎが起こっているようだった。

「なにかあったのかしら?」
二人は気になったので、外の様子を伺いに行くことにした。
聞き覚えがあるのだが、確信が持てずにいた。
「おかえり・・・って、君は誰だ?」
「え?わからないの?私だよ、私」

「そんな鎧尽くめの人間と知り合った記憶はないのだが・・・」
「あ、そっか。兜被ってるからわからないのね」
そう言うと、鎧人間は兜の上から帽子を被った。

馴染みのあるハンター帽。
「なんだギルマスか。」
鎧人間はうんうんと頷いている。
「どうしたんだ、その格好は」
暫く見ないと思っていたら、いきなり大層な全身鎧を着込んで姿を現す。
内心、ネタに困らない奴だなと呆れながらも、ちょっぴり楽しんでいる自分がいた。
「格好良いでしょ。巷で噂になってない?Sir.Knightが現れたってさ」
彼女の声は非常に嬉しそうだった。
顔は見えないが、満面の笑みを浮かべているに違いない。

「まさか、君がそうなのか?」
「そのまさかよ」
おっさんは素直に驚いている。
「だからそんな格好をしてるのか」
「聖騎士の鎧セットよ。性能はもちろんだけど、見た目がなんといっても可愛いわよね!」

「ほらほら、どう?プリチーでしょ?」

ゴツイ鎧姿のまま、可愛らしいポーズをとっては一人でハシャイでいる。

その姿は傍から見たらとても滑稽に思えた。
おっさんは堪え切れず、笑ってしまった。

「ははは、可愛いというか、着ぐるみみたいだな」
「あはは、そうよねー!思わず抱きつきたくなっちゃうよね!」
彼女は相当この鎧を気に入ってるようだ。
おっさんは鎧をしみじみと眺めながら感嘆の息を漏らした。
「・・・しかし、凄いな。Knights of the Nineが復活し、しかも君がそれを成し遂げるとは」

「君は気づかぬ内に、人々に勇気と希望を与える存在になっているんだな」
「そんな大層なもんじゃないわよ。」
「ひー、暑いー」
彼女は暑くなってきたのか、兜を脱ぎ、椅子の上に置いた。
汗ばんだ額に前髪がからみついている。

「まあ、有名になるのは悪くないわ。自分の夢に着実に近づいてる証拠だからね」
「君の夢は確か、正義のスーパーヒーローになるとかなんとか」
「それは表向きの話よ」
彼女はずいっとおっさんに近づいた。
そして、耳元でそっと囁く。

「本当は、一国一城の主になりたいの」
彼女はえへへ、とはにかんだ。
「地位と名誉が欲しいということか?」
彼女は頷いた。
おっさんはちょっと意外に思ったが、誰でも一度は憧れる夢の一つだ。
それを彼女が望むことは別段不思議なことじゃなかった。

「手っ取り早く手にいれる方法があるぞ」
彼女はその言葉に食いついた。
身を乗り出しせまってくる。
「え!ど、どんな方法!?」

「玉の輿に乗るんだ」
「・・・・」

彼女はムッとした顔をし、プイッとそっぽを向いてしまった。
「なんだ、不満か?」
「当たり前じゃない。」
声のトーンがさっきより低くなり、少し怒りが混じっているように聞こえた。
気に障ったらしい。

「玉の輿は、そりゃ、偉い人のお嫁さんになるんだから地位は高くなるけど、ただのお飾りじゃない」
「そうでもないぞ。奥方が実権を握ってる場合もある。良い噂は聞かないが・・・」
「そういうのは嫌なの。私自身が絶対権力者じゃないと気が済まない」
「自分自身で手に入れたいのよ」
といいつつも、ちょっと引っかかるらしい。
ある人物のことが脳裏を横切り、途端に思案顔になった。
「でも、Hassildor伯爵となら玉の輿もいいかな・・・なんて」
えへへと、照れた笑いを浮かべた。

「伯爵と玉の輿かぁ・・・。ああ、いいな~、それもいいな~・・・」
デレデレと妄想に浸り始めてしまった。
「・・・・君の趣味はわからん・・・」
おっさんはやれやれといった調子で、ため息をついた。

ワーワー
外から怒声が聞こえてきた。
なにやら騒ぎが起こっているようだった。

「なにかあったのかしら?」
二人は気になったので、外の様子を伺いに行くことにした。