ゆるゆるOblivion

Oblivion妄想RP日記です。渋親父率高いので、加齢臭漂ってます

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夜、歩く2

:注意:
このお話は「Vampire Cure」クエストを元にしています。
ネタバレしていますので、これから遊ぼうとしている方はご注意下さいませ







-夜、歩く-

2.


最近中で吸うと”部屋が臭い”とMiaに嫌がられているので、煙草を吸うためにバルコニーへと出た。

おっさんはすっかり巷で言う”ほたる族”の仲間入りをしていた。

主が居候ごときに主張を捻じ曲げられるのも情けなく思えるが、この際仕方が無い。
だいたい彼が煙草を吸うようになったのは彼女のせいでもあるのに。
やはり、年頃の若い娘と同じ屋根の下にいるということ自体、彼には苦悩の種でしかないのだ。



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そんな唯一くつろげる場所に珍しく先客がいた。
Miaだ。
一瞬、煙草に火をつけていいものかどうか躊躇したが離れていればたぶん大丈夫だろう。
彼は意外とそういう部分は気にする性質(タチ)なのだ。

何をしているのか様子を伺いつつも、おもむろに煙草に火を点け、背後から声をかけた。


「面白いものでも見えるのか?」


煙を吐き出しながら、あっちこっちに忙しなく首を伸ばしている彼女を面白そうに眺めていた。
この娘はいくら見続けていても飽きない、おっさんはそう思っていた。

そんな彼女は何かを探しているようだった。


「お城を見たいんだけど、ここからじゃ見えないの?」


バルコニーの手摺に体重を預けるように身を伸ばし、右手の街道側を覗こうと頑張っている。


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「見えるわけないだろう。城は反対側だ」

位置的には家の真裏だ。




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「なんだ、そうなんだ・・・」

ガッカリしたようにその場から離れると、手摺に軽く腰を降ろした。


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「せっかくSkingladにいるのに、家からお城が見えないなんて残念ね・・・」

「この街は住宅が密集している。窓から城が見える家なんてないんじゃないかな」
「見えるのは隣の壁くらいだ」

「そうなんだ。灯台元暗しってやつかしら」

「使い方は間違ってるが、言いたい事はわかる」



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Miaは手摺に手を掛けると、下を覗いた。
いつも通りガードが見回りをしている。




「・・・ねえ、おっさん、Hassildor伯爵とは知り合いなの?」

「ここの領主だろ。顔くらいは知っている」

「・・・嘘つき」

彼女は苦笑した。

「・・・あなた、伯爵から何か頼まれてるんでしょ・・・?」


おっさんが訝しげにこちらに視線をよこした。


「見たのか?」


「ごめんなさい。見ちゃった」


彼女は捨てられていた手紙を覗き見たことを素直に告白した。


「たいした内容じゃないから、別にかまわんが」

おっさんは特に気にしてないようだ。


「でも、勝手に人の手紙を読むのは悪いことだわ」

「それがわかってるなら、もうするな」



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Miaがおっさんの近くにすり寄ってきた。

「返事、書かないの?」

「必要ない」

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「私、持ってってあげるわよ?」

ニヤけ気味の顔でそう言った。
おっさんはその言動でピンときた。
少し困った表情をしながら笑っている。

「伯爵に会いたいのか?」

彼女は小刻みに頷いた。

「以前はメイジギルドの仕事で何度か会う機会があったけど、今はもう・・・」

寂しそうに目を伏せた。

「伯爵は滅多に姿を見せないし、何か特別な理由でもない限り会う事は難しいでしょうね・・・」


Hassildor伯爵は人前に姿を現さないことで有名だ。
耳を疑うような噂もちらほらあるが、それを表立って口にする者はいない。
何故なら領民達からは絶対の信頼を受けており、実際Skinglad周辺はとても平和なのだ。


「どうすれば会えると思う?」

おっさんに疑問を投げかけた。
彼は煙を吐き出しながら遠くを見ている。

「そんなに会いたいのか?」

「うん」

「会ってどうする」

「とりあえず、私を覚えてもらうことから始めようと思うんだけど」
「・・・・仲良くなれないかな・・・・?」

「子供じみてるな」

「だって、他に方法とか思いつかないし、仲良くならないと恋愛に発展するなんてことありえないでしょ?」
「もう大分長い間顔を見てないし、元気かな?って思うし・・・」

どぎまぎしながら口早に思い付いたことを声に出した。
理由は色々あるけれど、会って顔を見たいというのが一番だった。
必死に自分の思いをアピールしたせいか、彼女の頬は少しピンク色に染まっていた。
おっさんはそんな一途な彼女を見て、同情心に近いものを感じた。
少しだけなら力になってやってもいいだろうと、親心が湧いたのだ。


「そうか。君の気持ちはどうやら本物のようだな」
「・・・一つ仕事を頼むことにしよう」

「!!」

目をまん丸にして驚いている。

「いいの?!」

「嫌ならやめるが」

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「やめないでええええええええええ」


おっさんの両腕をしっかり掴み、前後に揺さぶった。



「わかった、わかった。少し落ち着け」

「うう、やめないでえええ><」

「わかったから、やめないから」


すがりついてくるMiaをなだめるおっさん。
こんなに反応が大きいとは思わなかった。
少しからかっただけなのに、彼女は真に受けてしまったようだ。
それだけ伯爵に対する気持ちが強いのだろう。

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「私の手紙を直接伯爵に渡してくれ。私の名を出せば、すんなり通してくれるだろう」
「できるな?」

うんうん、と彼女は何度も頷いた。

「ありがとう、おっさん」

彼女は目を潤ませながら感謝の意を述べた。
おっさんはまんざらでもない様子でにこやかな表情を浮かべている。


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「その後のことは、自分でどうにかするんだぞ」

「うん!」

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すでにMiaの気持ちは伯爵に会える喜びで一杯だった。

早く会いたい。
会って顔を見たい。
話をしたい。
声を聞きたい。
できれば、握手もしたい。

彼女はうっとりとした表情で思いを馳せた。
恋焦がれる気持ちは募るばかりだ。



-つづく-





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少し前にMiaの眉毛を変えてみました。
キリッとしたものから自然なものに変えたせいか、表情がかなり柔らかくなったような気がします。
化粧なんてしたことない子なのに、眉毛だけきっちり整えてるのもどうかな?と思っていたので(笑)

ちなみにタイトルの「夜、歩く」は筋肉少女帯からいただいております。
う~ん、懐かしい(笑)



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