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ゆるゆるOblivion

Oblivion妄想RP日記です。渋親父率高いので、加齢臭漂ってます

夜、歩く7

:注意:
このお話は「Vampire Cure」クエストを元にしています。
ネタバレしていますので、これから遊ぼうとしている方はご注意下さいませ







-夜、歩く-

7.


次の日。


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昼前にMiaはSkinglad城を訪れていた。
頼まれていた仕事を完了させた事を直に伯爵に告げたかったからだ。

「伯爵様は他に約束事があるのでお会いすることが出来ません。陽が暮れてからまたお越し下さい」

執事にそう言われたので、夕方出直すことにした。


夕方。
陽が暮れ始めた頃、再び城を訪れてみた。

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なんとなく体が重く、ダルく感じるが、きっと疲れのせいだろう。
野盗退治を一人でこなしたのが効いているのかもしれない。
そんなことを働きの悪い頭でボーッ・・・と考えながら重厚な城内への扉を押した。


Miaが姿を現すと、執事が伯爵を呼びに行ってくれた。
暫くすると伯爵がやってきた。

「今日は何の用だ?」

少し眠そうな目をしながら階段を降りてくる。

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Miaは野盗退治を無事に終えた事を伝えた。

「手早いな。昨日の今日だぞ?Sir.Knightの力は偉大だな」
「褒美をとらそう。よくやってくれた、感謝するよ」

「もったいないお言葉、痛み入ります」

うやうやしく頭を下げた。

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「ふふ、そんなにかしこまらなくてもよいぞ。以前はもう少し無礼だったような気がするが?」


メイジギルドにいる頃は礼儀作法に疎かったので、今思うと色々と失礼な振る舞いをしていたような気がする。
Miaは伯爵にとにかく気に入られたいので、同じ間違いは繰り返すまいと、必死なまでに言動に気を配っていた。
なので、慣れない敬語などを使っているせいか少し言葉遣いがおかしい。

「あっ、以前は勉強不足だったもので、その、非礼をお許し下さい・・・」


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「儂と友達になりたいのだろう?」
「だったら気にするな。もう少し気楽に話してくれてもかまわんぞ」

昨日の伯爵とは打って変わって言動が優しい。
表情も朗らかで、刺々しい雰囲気はなかった。
とても機嫌が良さそうだ。

「ありがとうございます伯爵。私、その言葉だけで胸が一杯です」

ジーンと胸の奥がうずき、目頭が熱くなってきた。
こんなに優しい言葉を伯爵からかけて貰えるなんて夢にも思わなかった。


「そう言ってもらえると、こちらも嬉しいよ」

にっこりと微笑んだ。
Miaはすっかりその笑顔の虜になり、ただただ彼の瞳を見つめていた。


(ああ~~~、やっぱり格好良いなあぁ~・・・)うっとり

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伯爵は彼女の様子をさり気無く探っていた。
彼女と談笑を楽しんでいる間、彼は彼女の中にある変化を見つけることができた。



もちろん、本人は全く気付いてはいない。



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それを確認すると満足したのか、伯爵は執事を手招きで呼び寄せた。
執事は用意してあった小袋を持つと、それをMiaに手渡した。

「報酬だ、受け取ってくれ」
「また宜しく頼むぞ」

「はい、なんなりと申しつけ下さい」


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「機会があれば食事にでも招待したいのだが、いかがかな?」

「よっ、喜んでお受けいたします!!」

「そうか。楽しみにしているよ」



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家に帰ってからのMiaのテンションの高さは凄まじかった。
嬉しすぎて終始笑顔で顔が崩れっぱなしだ。


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「きゃーー!もーー!!嬉しいーー!!」


帰ってきてからずっと黄色い声をあげている。
Eyjaもまるで自分の事のように嬉しそうにMiaの話を聞いていた。

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「良かったですわね。お食事に誘われるなんて、滅多にないことですよ?」

「昨日の今日で凄く前進したと思わない!?」
「やっぱり私の魅力のおかげかしら?」うふふ

「Miaさんは強いのはもちろんのこと、お若くて美人さんですものね。伯爵が虜になるのも時間の問題ですわ」

「Eyjaさんったら、もー!そんなに褒められると恥ずかしいですよー!」


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キャーキャー☆


二人はずっと黄色い声ではしゃぎ続けている。


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そんな二人をよそに、ただ一人おっさんだけは眉間に皺を寄せていた。


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伯爵の言動が気に入らないのだ。
裏があるとしか思えない。

(何を企んでるんだ・・・・)

浮かれまくってるMiaを見て、少し苦々しく思った。
だが、水を差すのも無粋だと思い、沈黙を守ることにした。

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-つづく-







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お話を書く上で伯爵がちょっぴり悪役風味になっておりますが、実際はいいひとですよ。たぶん。
さぁ、前置きもそろそろ終わりそうです。
これからが本番ですよ!(笑)



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