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ここから下はおじさんと若い娘がイチャイチャしちゃっているので、苦手な方はご注意下さい!
そんなの全然大丈夫よ~ん、と思う方だけ続きをご覧下さいませ
・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━<その1>~帝都でデート中の出来事~

『マオりん、今日も可愛いよ』
『やだー、カル君、いっつもそんなことばっかり///』

Mia達はとってもイチャイチャしているカップルの傍を通り抜けた。
周りの事などお構い無しに完全に二人の世界に入っているようだった。

「ねぇ、見た?今の2人、めっちゃラブラブね~」
「仲睦まじいな」
「”マオりん”だってさ」
「他人が聞いたらちょっと引いちゃうわよねw」
「放っておいてやれ。本人達はそれで幸せなんだ」
「そうだけどさ~……」

彼女は振り返り、羨ましそうにカップルの後姿を目で追った。

(……いいなぁ……、私もそんな風に…………)
彼はあまりベタベタしてくるタイプではない。
彼女はそこに距離感を感じており、少し寂しく思っていた。

( ……。 )
∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴
繁華街を抜け、植物園へと足を伸ばした。


「――ねぇ、アズ、さっき食べたお魚料理とても美味しかったわ。また行きましょうね」

「そうだな。また一緒に行くとしよう、……みーちゃん」

「……
え?」
「今、なんて……? 」

「あー……、Miaだから”みーちゃん”。気に入らんか? 」
「
!!」
途端に目を白黒させながら顔を真っ赤にするMia。
頭の中に”みーちゃん”という単語が木霊する。
(……み、みーちゃん、みーちゃん……、私のことみーちゃんって……///)

あまりの嬉しさと恥ずかしさでその場から一歩も動けなくなってしまった。
顔を両手で覆い隠し、耳まで真っ赤になっている。

「……アズ……私、嬉しい…………
///」
「大袈裟だな」苦笑
「ねぇ、お願い、もう一度、もう一度言って?」

「……また、そういう機会があったらな」
と、照れ臭そうなおっさん。

「えぇ~!?なんでよ~~、お願いよ~~><」

彼ははぐらかすように笑うだけだった。
おわり。
゜+.――゜+.――゜+.――゜+.――゜+.――゜+.――゜+.――゜+.――゜+
<その2>~戦士ギルド、コロール支部にて~
モドリンが大まかな説明を加えながら仕事内容を各自に通達している。

「いいか、MiaはAzazelと数人のギルド員を連れて洞窟掃討だ。
一週間以内に完了出来なければブラック・ウッド(黒森団)に仕事を廻すという期限付きだそうだから、
そのつもりで頼むぞ」

「任せて頂戴、そんなの余裕よ。黒森の連中の悔しがる顔が見たいわ」
「詳しい状況などはわかっているのか?」
おっさんはモドリンが持っている書類を覗き込んだ。

2人が色々と話し合っているので、Miaは連れて行くメンバーの選出をするためウロウロと歩き回っては声を掛け始めた。


「人間が住んでいるという話は聞かねーから、以前みたいに死霊術士達に手を焼かされる心配もねーだろ」

「用心に越したことはない。ある程度魔法にも適応能力のある輩を連れて行くとしよう」

「おい、みーちゃん、聞いてたか?」

(しまった……!!!)滝汗
顔を真っ赤にしながら焦るおっさん。

「――ち、違う、今のは猫の話だ。さっきまでここに猫がいたんだっ……」にやにやと笑っているモドリン。
「おっ、おいっ、Mia!どこ行った!?猫がいないぞ……!?」
彼は誤魔化すように声を上擦らせながら、いなくなってしまったMiaの姿を探しに逃げるように去っていった。
(ヘタクソか)
モドリンは呆れた様に息をつくと、独り声を出さずに笑った。
おわり。
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”そういえば恋人同士って他人が聞いたら恥ずかしいあだ名で呼び合ってるな~”という事に気付き、
こんなお話になりました。
おそらくおっさんは彼女のことを”みーちゃん”と呼ぶことは今後一切ないんじゃないかな?w
結構勇気がいったと思うんですよね~。
2番目のお話は学校の先生を「お母さん」と呼び間違える所から来ています。
つい無意識の内に言っちゃうことってありますよねw
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