ゆるゆるOblivion

Oblivion妄想RP日記です。渋親父率高いので、加齢臭漂ってます

認知度

次にMiaはAnvilのギルド支部を訪れていた。
Chevに会いに来たのだが、どこにも彼の姿はない。

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自宅の方へ赴いてみると、外で体を動かしている彼を見つけた。

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「訓練の相手になりに来てくれたのか?」

「今日は違う用で来たのよ。」

MiaはChevがギルドに入る時にある約束を交わしていた。
それは、彼女の戦闘技術を彼に教えるというものだった。
彼女は暇を見つけてはChevの訓練に付き合っていた。
おかげで徐々にだが彼の腕前は以前よりは上がってきているようだった。


「一通り各町のギルドで働いてみてどうだった?やってけそう?」

「ああ、山賊稼業よりはハードだが、マトモな職って所がいいな」

彼は練習を止め、深呼吸をしていた。
軽く汗を拭いながらMiaの傍に寄ってくる。
彼女は”マトモ”という言葉に引っ掛かりを感じていた。


「マトモかどうかは判断し辛い所ね」


非合法な依頼をこなさなければならない時もある。
Miaの短い過去の記憶の中にも、少なからずとも思い出したくも無い不本意な依頼がいくつもあった。
それでも、引き受けたからには何らかの方法でやりきらなければならないのだ。


「Modrynがね、来月あなたを昇進させるって言ってたわよ」

「って、決定権はあんたにあるんだろ?」

「うん」

「で、どうなんだ?」

「その通りだと思うわ」

彼女がニコニコしながらChevを見上げた。


「そっか。そいつはありがてぇな。昇進ってことは、給料も上がるってことだもんな」

「そうよ。そん時はパーッとお酒でも飲みましょう」



Miaは横に建っている元・自宅(元・お化け屋敷)をふと見上げた。
お化け退治は済ましたものの、外にいても、どうも壁から圧迫感を受けてるような気がするのだ。

「・・・Chev、この家はどう?住み心地いい?」

「いいよ。あんたが言ってたような気持ち悪い感じとかは全くしねーぜ?」
「中入るか?」

Miaは首を横に振ってそれを断った。
ちょっとしたトラウマだ。
そんな彼女の反応を意外そうに眺めるChev。

「聖騎士とか言われてる割には、お化けとか苦手なんだな」

「・・・うん、お化け駄目なの・・・」


Kvatchの英雄と謳われている人物のくせに、幽霊だけはどうにも直視できなかった。
リッチとかゾンビなどはまだマシで、とにかく透けていていわゆる”幽霊”と呼ばれているものだけが不気味で受けつけられないのだ。
その中でも家にとり憑いている者がもっとも性質が悪い。
ゴキブリと同じだ。
森にいるゴキブリよりも、家の中を動き回るゴキブリの方がどれだけ恐ろしいか。


「あんたの弱点はお化けか。・・・覚えておこう」ふふん

彼はニヤリとほくそ笑んだ。

「へっ、変なことしたら怒るからね・・・!」
「マジで、お化けとか無理なんだから!」キーッ

「おいおい、ムキになるなよ、なんもしてねーじゃねーかよ」


今のMiaの反応からすると、本気でお化けは駄目なようだ。
面白半分で肝試しをしたら、半殺しの目に遭うことは間違いなさそうだった。


「もうっ、そんなことを話に来たんじゃないのよ。」


Miaは冷静さを取り戻すと、真顔で彼に質問をし始めた。


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「あなたって格闘家なんでしょ?整体とかにも詳しそうだけど、その辺はどうなのかしら?」

「人間の肉体構造については詳しい方だと思うぜ。急所やツボはとても大切だからな」

「腰痛を治すいい方法ってある?」

「腰か。腰はやらかしちまうと癖になるからな・・・」
「一番いい方法は安静にしてることだ。重いものは決して持たない、酒もやらない、とにかく治るまでじっとしてることだ」

「あとは?」

「患部を温めて冷やさないようにするとかかな?マッサージや針治療もいいんじゃねーか?」


Miaは彼の一語一句を記憶に留めておこうと、一生懸命聞き入っていた。
どうやら彼はModrynより知識がありそうだ。

「予防法はあるの?」

「腹筋を鍛えるといいっていうが、普段から鍛えてる奴には関係ねーよな。なる時はなっちまうし。」
「くしゃみ一発でギックリってな。」


彼はまじまじとMiaの腰元を見つめた。

「・・・なんだ、腰痛めたのか?」

「ああ、私じゃなくて、おっさんがね」

「なるほど・・・」

Chevはすんなり納得していた。


「腰痛持ちは辛いよな。お大事にって言っといてくれ」

彼は自宅の玄関口に向かって歩き始めた。
そろそろ身支度して仕事に行かなければならない。


「あとさ、今日なんの日か知ってる?」

ちょこちょこ歩きながら彼の後ろをくっついていくMia。


「さー、知らねーなー」

「バレンタインデーなんだってさ」

「へー」

「好きな人にチョコレートをあげて告白するんだってさ。私そんな日があるなんて今日まで知らなかったのよ?」

「俺も知らなかったよ」

彼の返答はいちいちそっけない。


「・・・興味なさそうね」

「あんたは興味あるのか?」

「うーん・・・・」

いまいちピンとこないというのが正直なところだ。
今更チョコレートを買いに行くのもヤボってものだし、あげたい人もいなかった。
1人だけ思いついたが、伯爵にあげることはほぼ不可能だろう。


「そんなことよりもさ、おっさんに早く可愛い女の子紹介してくれって催促しといてくれねーか?」

「そんな約束したの?」

Chevは頷いた。
呆れたようにポカンと口を開けたままMiaは立ち止まり、その場で大きなため息をついた。


「わかったわ。伝えておく」

「頼むぜ」


そう言うと彼は家の中へと入っていった。



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